皮膚のしくみ
人間の体の中で、もっとも大きな器官が皮膚です。
体の表面すべてを覆い、どの器官よりも成長が速く常に新しく生まれ変わる、のが特徴です。
皮膚の構造は表皮、真皮、皮下組織からできており、表皮には神経も血管も通っていません。
厚さは部位によって異なり、まぶたが0.4ミリ、足の裏だと2ミリと、役割に応じて構造も異なっています。
また、皮膚には外部からの有害物に対して、体の内部を守る働きがあります。
熱や光をさえぎったり、ショックを和らげたり、細菌の繁殖や感染を防いでいます。
暑さで体温が上昇すると熱を放散し、寒いと熱を逃がさないようにしているのも皮膚の役割の一つです。
2層目の真皮には、痛覚や触覚、温度覚など、外からの刺激を察知する感覚受容器があり、さまざまな刺激を捉えています。
真皮の下はブドウの房状の黄色い粒が集まった皮下脂肪に覆われています。
ものが当たった時のショックをやわらげるクッションの役目、断熱効果、エネルギーの蓄積などの役割をしています。
ですが、皮下脂肪はつきすぎると内臓を圧迫し、健康を害することもあります。
汗のしくみ
周囲の温度が高くなったり、運動などによって体内で熱が作りだされると、体温が上昇します。
そうすると、大脳視床下部のある体温調整中枢から自律神経を通じて汗腺に指令を出します。
指令を受けた汗腺は汗を分泌して血流を促進させます。
これにより、汗の蒸発、毛孔や血管からも熱を放散して、体温の上昇が防がれます。これが発汗のしくみです。
汗の成分は、99%以上が水で、残りは塩分・乳酸・タンパク質成分です。
汗は、真皮内に存在する、表皮が変化してできたエクリン腺という汗腺で作られています。
発汗は大きく分けると、気温の上昇など環境による刺激由来の「温熱性発汗」、顔や首、胴体など全身にかく汗でいわゆる生理現象です。
極度の緊張、神経質な人がなりやすい「精神性発汗」、これは主に顔、手のひら、脇の下、足の裏にかく汗であぶら汗とも言われます。
酸味・辛味などの刺激物由来の「味覚性発汗」、顔面にみられる汗で、辛いカレーを食べたときなどに一気に噴き出るのが特徴です。
これら3つに分類されます。