嘔吐のしくみ
有害物が胃に入った時に、それを腸に送りこまないための防御反応が嘔吐で、胃の内容物を口から吐く現象のことをさしています。
有害物や毒素が胃の中に入った時、また消化器が不調などのときには、その刺激が胃から知覚神経を経て、大脳下の延髄にある嘔吐中枢に伝わります。
嘔吐中枢からの命令は逆に胃に伝わり、吐き気・嘔吐が起こるというしくみになっています。
普段、胃の噴門(入り口)は閉じており、食物の逆流を防いでいますが、嘔吐中枢から命令が来ると、幽門(出口)が閉じられるとともに噴門が開いて食物が食道に押し戻されます。
そうすると、食道も通常とは逆向きに収縮運動をして嘔吐が始まります。
胃や食道の不快感とともに唾液の量やあくびが増えてきたら、嘔吐の前触れと言われています。
嘔吐は、基本的には毒素や腐敗物を体から排除しようとする働きですが、胃腸の病気以外にも、脳神経の病気や妊娠、乗り物酔いでも吐き気を感じたり嘔吐することがあります。
また、どのような理由の嘔吐でも、吐いた物のほとんどは胃の内容物です。