呼吸のしくみ
体内では、絶えず酸素を取り入れて新陳代謝を繰り返し、それによって発生した二酸化炭素を放出しています。
この過程を「呼吸」といいます。
安静にしているときに、成人は1分間に15~20回ほどのペースで呼吸をしています。
1回の呼吸で吸う空気の量は約400~500ml(コップ2杯分ほど)と言われ、1分間に約8リットル、一日で約12キロリットルもの空気が必要な計算になります。
さて、「吸う」という行為ですが、肋間筋という筋肉が縮むことで胸郭を広げることで、肺に空気が送り込まれてきます。
この吸気中の酸素は約21%です。
逆に、「吐く」という行為は、肋間筋が緩んで横隔膜を上げることで胸郭が縮み肺の中の空気が押し出されることを言います。
この吐気中の酸素は約17%です。
つまりこの差し引き4%分の酸素を体内に吸収していることになります。
このように、無意識のうちに正確な呼吸ができているのは、呼吸器が自律神経の支配を受けて働いているためです。
ただし、肋間筋や横隔膜は意識的にも動かすことができます。
自分で息を止めることができたり、声楽家が横隔膜を使い、ビブラートをきかせたりするのはこのためです。