心臓のしくみ

臓器の中でも、最も大事なものと考えられている心臓ですが、その働きは意外とシンプルで、一言で言うと圧出ポンプにほかなりません。

送られてきた血液を受け入れ、全身の動脈に送り出す血液の流れを作る働きをしています。

心臓は、心筋と呼ばれる筋肉からできていて、その内部は右心房・右心室、左心房・左心室という4つの部屋に分かれています。
「ハート型」は、この4つの部屋を合わせた輪郭に由来しています。

働きは肺と密接な関係があり(肺のしくみの項参照)、肺から来た酸素の豊富な血液を、大動脈を介して全身やさまざまな臓器へ送り出しています。

また、一度全身を回ってきた「おつとめ済み」の血液を肺動脈を通じて肺へ送っています。

血液を送り出すしくみは、まさにポンプそのもので、まず、入ってきた血液を心房の収縮で心室に押し出します。

心房が弛緩し始めると心室は収縮をはじめ内圧を上げます。

心室の収縮が最高になると、内圧で弁が開かれ血液が送り出されます。

そして、心室が弛緩し始めると開いていた弁が閉じて逆流を防ぎ、再び心房に血流が流れ込みます。

心房に血液が充満して内圧が上昇し弁を開き、血液を心室に送ります。

この繰り返しで、1分間に約5リットルもの血液を押し出し続けています。

脈が速くなるしくみ

脈拍は、心臓が収縮するリズムのことで、手首や首筋などの動脈で脈に触れると、その収縮期がよくわかります。
安静時の成人の脈拍数は毎分70~80回で、一般的には女性の方が男性よりやや多くなっています。

さて、この脈の速くなるしくみですが、たとえば運動をすると、体の筋肉の酸素消費量が増えます。

すると、体の自律機能を調整する脳の視床下部で、自律神経の交感神経が働きます。

消費した酸素を補うために、心臓がより多くの血液を送り出そうとします。
結果として、心拍数が増え、心臓の収縮も盛んになり心拍出量も増加します。

動悸というのは、脈が速くなったり乱れたときに心臓の拍動を強く意識した時に起こる症状のことです。

日常的にスポーツをしたり、緊張や興奮をした時、心臓の動きに神経質になったりしたときにも動悸を感じることがありますが、これは病気とは無関係です。

ただし、熱を伴って脈が速くなっているときは、病気の可能性があります。

速やかに医師の診断を受けましょう。

血圧が上がるしくみ

血圧というのは、心臓の収縮で送り出された血液が、動脈壁に加える圧力のことで、一回の収縮で送り出す血液量が多い場合や何らかの理由で細動脈の筋肉が収縮して血液がスムーズに流れにくくなった場合は血圧が上がるというわけです。

階段の昇降、喫煙、ストレスなども血圧を上げる要因になります。
ですが、これらの誘因が排除されたり、夜になると副交感神経が働いて血圧は下がっていきます。

主たる血圧上昇の原因は、心臓から送り出される血液が増えたとき、すなわち交感神経の働きが活発になって、心拍出量を増加させると血圧は上がります。

その他には、末梢血管に抵抗ができ、血液が流れにくくなったときなどが挙げられます。

動脈壁にコレステロールやカルシウムがたまり内腔が狭まり血圧が上がります。動脈硬化もこの一例です。

世界保健機関(WHO)では、

  • 低血圧…上100以下 下60以下
  • 正常血圧…上139以下 下89以下
  • 境界高血圧…上140~159 下90~94
  • 高血圧…上160以上 下95以上

と規定しています。
健康チェックの参考にしましょう。

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